プレミアリーグ第2節 チェルシーvsアーセナル 18-19

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今節の相手は、ナポリで名声を高めたサッリを新監督に迎えたチェルシー。

プレシーズンの対戦ではPK戦の末に勝利しているが、

アーセナルは前節シティに敗れ、

チェルシーはハダースフィールドに快勝を収めてこの試合に臨む。

チェルシーのスタメンは前節と変わらず。

アーセナルは注目されたGKに前節に続いてチェフを起用し、

ナイルズが負傷した左SBにモンレアルが復帰した。

ジャカとグエンドウジのダブルボランチはそのままに、

左サイドではイウォビが先発を果たした。

 

※スタメンや試合結果はプレミアリーグ公式サイト

 

試合が終わってみれば、エメリは1992年以来の開幕2連敗という、

不名誉な記録の保持者となってしまった。

だが、前節の敗戦に比べれば、アーセナルの喫した今回の敗北はいくらかポジティブだったように感じられた。

まず、サイドでの崩しの形。

イウォビなどワイドのプレイヤーがサイドの深い位置をえぐって、

そこからマイナスのクロスの走りこんだ選手たちが合わせるというプレーは何度もチャンスとなった。

オバメヤンとムヒタリアンが宇宙開発をしていなければ、

この試合に勝てていたということもできるかもしれない。

オバメヤンはドルトムント時代から良い意味でも悪い意味でも波のある選手なので、

彼ができる限りコンスタントに点を取ってくれれば、

エメリの胃に穴が開くのを避けることができるだろう。

彼に決定機を出来るだけ多く与えるためにも、

ムヒタリアンやイウォビ、あるいはベジェリンといったサイドの選手たちのプレーは今後も重要なカギとなる。

 

 

また、サイドの選手たちを生かすために求められるのが中盤からの質の高いパスだが、

それを今後実現してくれそうな気配を感じさせたのはグエンドウジだった。

19分のベジェリンへのパスは非常に美しいもので、

エメリが彼を起用する理由の一端を垣間見ることができた。(おそらくオフサイドではあったが)

また、途中出場のトレイラも縦パスのセンスを感じさせたし、

ボールを刈り取る力の高さも見せつけてくれた。

この2人はアーセナルの中盤のファーストチョイスとなりうるポテンシャルを十分に秘めている。

 

好印象を残した2人とは対照的だったのが、ジャカとエジルだ。

彼らはエメリのスタイルのもとでインパクトを残せておらず、

ジャカはハーフタイムで、エジルは68分で交代となった。

エジルは代表での問題を抱えて心身ともにコンディションがまだ不十分であるように見えたし、

ジャカは新しいスタイルへの適合に苦労しているようだった。

 

エメリ監督はパフォーマンスの上がらない2人を早めに交代させたが、

これはヴェンゲルの時には考えにくい決断の早さだった。

このスピーディーな判断は、新時代の特徴ということができるかもしれない。

彼がこの試合結果を経て中盤の構成をどのように模索していくのか、まだ長い目で見ていく必要がありそうだ。

 

ただ、長い目で見ることができないのがディフェンスの問題だろう。

前線からのプレッシングは強度の低さが否めず、

また、ジョルジーニョといった技術のある選手によって、プレスを外される場面も目立った。

ペドロが足を攣るような運動量のチェルシーのプレッシングとはやはり差があるようだ。

また、SBが積極的に前に出る分、とくにベジェリンの裏のサイドは空いてしまうため、

この部分のケアがディフェンスの向上には不可欠となる。

さらに、アザールとコバチッチの投入によってディフェンスラインが下がってしまったのも痛かった。

確かにアザールは驚異的な選手だが、そこで勇気をもって下がらずに対応できるか、

アーセナルの長年の受け身体質の意識改革はまだまだ始まったばかりだ。

 

 

良い点も悪い点もあったチェルシー戦だが、総合的にはやはりポジティブな敗戦だったのではないかと感じている。

2-0から追いつく闘志をチームは見せていたし、

エメリが目指す形を実現しうるグエンドウジのような若手選手が躍動する。

天敵アロンソのゴールによってライバルに敗れた悔しさはあるが、チームは進んでいる方向に光がさしている。

だから、2連敗という目先の結果にとらわれず、

まだまだチームを気長に見守っていくのがいいだろう。

ただ、ここでひとつ書いておきたいことは、

アザールのような一人でゲームを決める力を持った選手がチェルシーにいることを、少し羨ましく感じてしまったことだ。

アーセナルにアザールからスタメンを奪える選手がいるだろうか?

本当にタイトルを目指すために、彼のような突出した個を持つアタッカーが求められることは事実だ。

今いる選手たちがそうなってくれること、あるいはそんな選手をクラブが獲得してくれること、

その両面に期待していきたい。

 

次節のウェストハム戦では、試合後にベジェリンを慰めたジル―のように、

ウィルシャーやファビアンスキ、ペレスといった元アーセナルの選手たちと再会することになる。

彼らに余計な心配をかけずに済むよう、ぜひ今シーズン初勝利を飾ってほしい!

 

 

 

 

 

 

 

 

One winner, one loser from Arsenal's loss to Chelsea

Three things learnt from Arsenal's defeat to Chelsea

https://www.theguardian.com/football/2018/aug/18/chelsea-arsenal-premier-league-match-report

https://www.theguardian.com/football/2018/aug/20/premier-league-10-talking-points-from-the-weekend-actionhttps://www.theguardian.com/football/blog/2018/aug/18/maurizio-sarri-chelsea-unai-emery-arsenal-wild

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